ハンガリー語ゼロ、英語中3レベルの元会社員主婦が、ハンガリーに住んだらどうなるのでしょうか。
さて、日本の家電製品を使うには、変換プラグ、変圧器が必要です。私もそれは知っていてしっかりと下調べした上で日本から家電製品を持ち込んだんですが…とんでもないことになりましたので皆さまにシェアします。
変換プラグとは
変換プラグとは、差し込む側の家電のプラグの形状を変えるもの。日本のプラグはAタイプ。一方ハンガリーをはじめヨーロッパ諸国はCタイプ(もしくはSEタイプ)で、形状が異なります。
電化製品に「100V~240V」の表記があれば、変換プラグのみ、つまり変圧器無しで使えます。逆にそれ以外は変圧器が必要です。大抵のスマホやパソコンの充電器、一部のヘアアイロンや電動歯ブラシなどであればこの表記があると思います。充電器を日本から持ってくる方は、この変換プラグもあわせてご準備ください。
海外対応のヘアアイロンはこちらがおすすめ。 白人と日本人では、髪質や求めるヘアスタイルが異なるので、日本で買ったもののほうが安心です。変換プラグは、ハンガリーで買うよりも日本で買ったほうが圧倒的に安いです!(ハンガリーで買うと1個3000円超くらいです。)もっと日本で買えばよかった…
変圧器とは
日本の電圧は100V。一方、ハンガリーは220V。そのため、日本の家電製品をハンガリーで使おうとすると動かないばかりか壊れ、最悪の場合は大事故につながる可能性もあります。繰り返しになりますが、海外非対応の日本の家電を使いたいならば変圧器をご購入ください。
ちなみに、私は10数年前にヨーロッパ旅行をした際、「ドライヤーはナノイーがついてるやつじゃなきゃ嫌!」と言ってドライヤーを持ってったはいいですが、変圧器の存在を知らずに変換プラグのみで使用したところ、ドライヤー内部が燃え盛るように赤くなりました。髪の毛が決まらないと旅行できないと思っていたなんて、若気の至りですね。今は髪の毛振り乱して家事に育児に奔走してますけど。
変圧器を使う際の注意点
変圧器を使う際は、電圧以外にも消費電力にご注意ください。
「出力電力:◯◯W(VA)」といった記載があると思います。
◯◯W(ワット)とは、その製品の消費電力であり、それに合った変圧器が必要です。
W数が高いと製品の値段も上がり、また重量も増します。
W数に応じた変圧器のお値段はざっとこんな感じ。※目安までに
40W対応 4,000円前後
500W対応 10,000円台
1500W対応 20,000円台
2000W対応 30,000円台
3000W対応 70,000円台
一方、生活で使いそうな家電をざっと調べました。※製品によって異なりますので目安までに。
電気シェーバー 10W
ハンドミキサー 200W
フードプロセッサー 300W
ドライヤー 1200W
アイロン、炊飯器 1400W
さらに、消費電力は余裕をもって選ぶ必要があります。炊飯器がドライヤーの消費電力が1500Wだから1500W対応の電圧器を使えばよい、というわけではないんだそう。
・熱製品は消費電力の1.25~2倍
・モーター製品は、消費電力の2~3倍
・30分以上の長時間使用時は、消費電力の1.25倍
の余裕をもって選ぶ必要があります。
ここまでくると、バカ高い変圧器を買うよりも現地で新しい家電を買ったほうが良いって思いますよね。しかも、変圧器を使った場合、製品保証対象外になることもあります。それでも変圧器を使いたいという方は、楽天やAmazonでも多数取り扱いがありますので検索してみてくださいね。
変圧器を使ったら大変なことになった話
そんな私、変圧器は使ってないんでしょ?と思われますよね。いや、使ったんです、使ったんですけど大変なことになりました。
私たちの前の住人(夫と同じ会社の日本人)が置いていった変圧器があることを夫から聞いていたので、日本から電化製品をいくつか持ってきました。
持ってきた電化製品は、子供用のキーボード、ハンドミキサー、フードプロセッサー、ミシン。
どれも変圧器の範囲内の電圧、消費電力だったのでありがたく使わせてもらうことにしました。
キーボードとハンドミキサーは問題なく使えたんですが、問題はフードプロセッサー。食材を入れてスイッチを押したところ、
「ん?回転しないな~。刃がきちんと差し込まれてないのかな?もう1回回してみるか… うーん回らないな…もう1回押してみよ…」
その瞬間、バチ!!!という大きな音とともに、コンセントの差込口から閃光が!私は思わず「キャー!」と叫び声をあげ、うずくまりました。
たまたまテレワーク中の夫が何事か、と駆けつけてくれました。私は事の経緯を話すと、「変圧器使用禁止」命令を下されました…そして、すぐに異変に気付きました。あれ、、、キッチン周りの電気がつかない…。IHコンロ、食器洗浄機、おまけに冷蔵庫までも電源がついていないのです。
ブレーカーが落ちたようで、急いで玄関近くのブレーカを上げましたが、電源は復旧せず…徐々に青ざめていく私たち。これ、もし壊れていたら、冷蔵庫のものは捨てなきゃいけないし、今日の夜ご飯どーしよう、、、いやいやそれよりもいくら請求されるんだー-!!!
そこで、住宅設備関連の会社で働いていた、日本にいる私の父に電話。「集合住宅なら、居室にあるブレーカー以外にも元のブレーカーがあって、そこのブレーカーが落ちているんじゃないの?」とのこと。その話を聞いていた夫がハッとして、地下に急行しました。夫は入居時に大家さんから「雷が落ちて停電になったときは、地下のブレーカーが落ちるようになっているから、それを戻せば電気が復旧する」と説明を受けていたことを思い出したそうです。
夫の読み通り、地下のブレーカーが我が家のだけ落ちていたようで、ブレーカーを戻したところ、無事に電気が復旧しました。 ということは、あの変圧器を使って、小さな雷が起きていたということ…?と思うと、改めて震えが止まりませんでした。
よって、変圧器を使う際には、皆さま十分にご注意ください!
コメント
はじめまして!
いつもブログ楽しく拝見させていただいています!❤️
現在ハンガリーに転勤中の夫のところに、今後家族全員で行く予定があるものです。
筆者さんは、中3レベルの英語と記載されていましたが、私はお恥ずかしながら学生時代学んだことは、きれいさっぱり忘れており、英語はちょっとなら単語知ってるレベルです。。
もちろんハンガリー語なんて、もってのほかで、ハンガリーってどこにあるんやっけ?から始まりました。
なので、こちらのブログとっても参考にさせていただいています!!!!
不安に思ってることを、写真なども入れてくださり分かりやすく載せてくださってるので、とっても助かって
いて、また、こちらの記事が衝撃で思わずコメントさせていただきました!!
変圧器を我が家も同様に頂いたものがあり、使う予定にして家電を持っていくつもりにしていたので、恐怖で「こんなことあるらしい」と、すぐに夫に連絡しました(笑)
変圧器の範囲内の電圧、消費電力なのに、そんなことがあるんですね。。
どうして小さな雷が発生したのか、原因はわからないのでしょうか、、?
もし分かれば参考にさせていただきたいです❤️
また、渡航する頃には我が家も2歳半と8ヶ月になる子供がいます。(わんちゃんも連れて行く予定です)
なので、今後もし記事で検診や予防接種、離乳食や食べ物、お水(硬水のこと)について、病院関係、幼稚園、楽しめるスポットなどなど、取り上げていただけると、とーっても助かります❤️!!!
初コメント失礼いたしました!
コメントありがとうございます。励みになります。
なぜ消費電力の範囲内なのに使えないどころかブレーカーが落ちてしまったのか…わかりませんが、フードプロセッサーを最初に回す時は力がかかるからではないかなぁと。(自転車でも最初の漕ぎ始めが1番力が必要なのと同じ原理?)
あくまで推測です…
子ども向けのスポットなど、子育て情報も充実させていきたいなぁと考えています♡今後もゆるめに更新していきますね。
なるほど〜。。
何をつけるのも怖くなってしまいますね。。
情報ありがとうございました!
追記:キッザニア風のところの記事(楽しめるスポット)や、お子様が、ご入院された記事(病院関係)は拝見いたしました!!!
こちらもとても参考になりました!
お子様が大事に至らなかったようでよかったです!
お大事になさってください!