ハンガリー語ゼロ、英語中3レベルの元会社員主婦が、ハンガリーに住んだらどうなるのでしょうか。
今回は、フードロスと食費節約のマッチングサービス Munchを使ってみましたので、皆さまにシェアします。
フードロス問題
世界で生産される食糧の3分の1は消費されず廃棄されているのが現状です。その量はハンガリー国内では年間180万トン、EU圏内で年間8,760万トンにも及びます。
一方、世界に目を向けると、21世紀になったというのに基本的な食糧さえ手に入れることができず、飢餓で苦しんでいる人々がいます。世界人口の 9 人に 1 人に相当する約8 億 1,500 万人が栄養不良に陥っており、栄養不良が原因で死亡する 5 歳未満の子どもは年間 310 万人と、子どもの死者数のほぼ半数 (45%)を占めています。(出典:国際連合広報センター)
また、フードロスは単に食糧が勿体無いというのはもちろんのこと、気候変動を加速させている一面もあります。水分を多く含む生ごみは、その焼却のために大量の温室効果ガスを出します。その温室効果ガス排出量は世界全体の排出量の8.2%を占めていて、航空産業(1.4%)の5倍以上にも上るそう。(出典:WORLD RESEARCH INSTITUTE )

Munchとは?
ハンガリーは西欧諸国に比べ物価水準が低いとは言え、昨今のインフレにより以前に比べて物価は上昇し、現在は高止まり傾向が続いています。
賞味期限が近づいてるけど、まだまだ品質のよい商品が手元にあるレストランやパン屋、スーパーなどの小売店と、商品を安く手に入れたい消費者のニーズをマッチングするプラットフォームを提供しているのがMunch。最大で6割以上の割引を受けられる商品もあります。ハンガリーの他、チェコ、スロバキアでもサービスを提供しているそう。これまでにMunchによって70万食以上が提供され、これは160万kgものCO2を節約したことになるそう。
利用方法
では、早速、利用方法をご説明します。
webサイトまたはアプリからアクセス
Webサイト(英語表記あり)またはアプリからアクセス、「SAVE FOOD」(ハンガリー語表記の場合は「MENTS ÉTELT」)をクリック。

↓アプリダウンロードはこちらから


店舗を検索、予約→決済
店舗を検索します。距離や店舗カテゴリー、口コミ評価、金額などの条件から絞り込むことも可能。
受け取り時間帯が指定されているので、必ず受け取り可能な店舗を選択すること。(店舗の場所は、商品ページの説明欄にあるリンク「Hol van a Munch?」をクリックすると地図が出ます。)
ちなみに、検索するタイミングによって店舗のラインナップが変わる印象。朝イチにチェックするよりも、昼以降にチェックした方が店舗が増えている気がします。(売れ残り品なので)
決済はオンライン上で行います。各種カード、Apple payが利用可能です。※決済するには会員登録が必要。
↓画面操作イメージ画面も載せておきます。
商品受け取り
指定された時間帯に店舗へ行き、商品を受け取ります。Munchからの注文確認メールを見せればOK。
実際に利用してみた
数ある店舗の中から筆者が利用したのはベーカリーショップà table! のMOM PARK店。パンだったら食べない分も冷凍もできるし、普段もよく利用しているので味も問題ないと思ったからです。

夕方店舗に行き、Munchの予約があることを伝えると、すでに袋に商品が入った状態で準備していてくれました。受け渡しがスムーズだったので、忙しい夕飯前にはありがたい。
袋に入っていたものはこちら。


惣菜パン2種類(卵デニッシュとクロワッサンサンドイッチ)、菓子パン2種類(ピスタチオデニッシュとベリーのブリオッシュ)でバランスはいい感じ。定価4660Ftが約6割引の1900Ft!お得感ありますね。(Munchでは定価3500Ftの商品の詰め合わせの予定を選択していたので、ラッキーな感じ。)
でも、自分で商品を選べないので、福袋的な感じです。サンドイッチは冷凍できないので、早く食べたほうが良いですね。

さいごに
Munchが目指すものはフードロスと食費節約だと思いますが、購入するのは賞味期限が間近の商品なので、「今日中に食べなきゃ!」と思うと、フードロスと体重増量のマッチングサービスになりかねないです…。でも、おいしいものが捨てられてしまうのはもったいないので、時間の都合が合えばまたぜひ利用してみたいサービスでした。パン屋以外にもSPARやPENNY、CBAなどのスーパーもMunchのサービスに参加しているので、今度はそちらを利用してみようかしら…
皆さんもご興味があればぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
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