ハンガリー語ゼロ、英語中3レベルの元会社員主婦が、ハンガリーに住んだらどうなるのでしょうか。
ハンガリーの医療制度
ハンガリーでは日本のように公的医療保険制度があります。給料から天引きで保険料を支払い、公立病院で受診する場合は診察料が無料になる、という制度です。（歯科、薬代除く）
ただ、駐在員やその家族は公的医療保険に加入せず、民間の医療保険でカバーしているケースが大半かと思います。そのような場合、公立病院ではなくプライベートクリニック（私立病院）を受診することになります。プライベートクリニックは公立病院よりも費用が高額であるものの、設備が綺麗で、予約さえすれば待ち時間がほとんどないのが嬉しいところ。ただし、プライベートクリニックでは基本的に外来受診が基本のため、入院加療が必要な場合は公立病院を利用することになります。
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ブダペスト市内のプライベートクリニック
ちなみに、ブダペスト市内にあり、邦人をはじめとする外国人に利用実績のあるプライベートクリニックはこちらです。
- FirstMed Centers
- 所在地：Hattyúház, Hattyú utca 14, 5th floor, Budapest電話：06-1-224-9090（24時間対応）、FAX：06-1-224-9091ホームページ：http://www.firstmed.hu
- 所在地：Hattyúház, Hattyú utca 14, 5th floor, Budapest電話：06-1-224-9090（24時間対応）、FAX：06-1-224-9091ホームページ：http://www.firstmed.hu
- RMC Clinics
- 所在地：Rózsakert Shopping Center 3rd floor, Gábor Áron utca 74-78, Budapest電話：06-1-392-0505ホームページ：https://rmc.hu/en
- 所在地：Rózsakert Shopping Center 3rd floor, Gábor Áron utca 74-78, Budapest電話：06-1-392-0505ホームページ：https://rmc.hu/en
- Buda Health Center
- 所在地：1126 Budapest, Királyhágó u. 1-3.電話：06-1-489-5200ホームページ：http://www.bhc.hu
- EMINEO Trauma Center
- 所在地：Hegyalja ut 7, Budapest電話：01-773-3333ホームページ：www.emineo.hu
- 所在地：Hegyalja ut 7, Budapest電話：01-773-3333ホームページ：www.emineo.hu
（出典:在ハンガリー日本大使館）
今回は、筆者やその家族がプライベートクリニックを何度か受診してみて、日本と違う点を皆さまにシェアします。
ハンガリーのプライベートクリニック 日本と違うところ
持ち物（最低限必要なもの）
- パスポート
- 現金、クレジットカード
- 民間医療保険の保険証
- 母子健康手帳（子どもの場合）
- 普段使用している薬（あれば）
- 症状の経過写真（湿疹など目に見える症状がある場合）
など。
そのほか、健康診断結果や日本でのかかりつけ医の診断書など、病状によって必要なものがあると安心です。※もちろん英訳済みのもの
予約が必要
日本でクリニックを受診する際に予約が必要なケースといえばワクチン接種か発熱外来くらいですが、当地のプライベートクリニックは基本予約が必要です。
病状や医師の予定などにもよりますが、受診できるのが1週間以上先という場合も。
ちょっとした風邪であれば常備薬で対応しいるうちに治ってしまっていることもしばしば… ということで、常備薬は切らさないよう常に準備しています。また、体調に異変があった時は我慢せず、すぐに予約の連絡を入れることを心がけています。
診察時間が長い
日本でクリニックを受診すると、診療してくれる時間って３分くらいしかなくないですか？医師によってはまともに患者の顔を見てるのかって時すらあります…
一方、ハンガリーのプライベートクリニックでは病状にもよりますが、特に初診だと診療時間が30分以上かかることも多いです。（通訳などに時間がかかるというのもありますが。） 症状が出るまでの経緯など詳しく聞かれます。そのため、時間に余裕をもつことが大切。また、湿疹など目に見える症状が出た場合は、経過がわかる写真を見せろと言われることもしばしばあるので、準備しておきましょう。
処方される薬が処方薬じゃない
日本でクリニックに行って、薬を処方されると、その薬って処方薬なので当然処方箋がないと買えない薬ですよね。
でも、当地で処方される薬は、処方箋がなくても買える薬を処方される場合があります。要は、クリニックに行かなくても、薬局で「この薬ください」って言えば普通に買えるやつです。つまり、クリニックに行く意味ある？って思うこと、結構あります。（特に風邪の場合、処方薬が処方薬じゃない…）
持病薬はクリニックに行かなくても買える
持病があって、クリニックに何度か通院していて継続して薬をもらいたい場合、クリニックに連絡すると、医師が処方箋をクラウド上にアップしてくれます。処方箋が出てから最長90日以内であれば、ハンガリー国内の薬局に行ってパスポートを見せるだけで薬を受け取ることができるので、診察されることもないし、もちろんクリニックに行く必要がありません。筆者の娘はこの制度にだいぶお世話になっています。
※ただし、この対応はクリニックや医師、病状にもよると思います。
気になる費用は…？
病状等にもよるので一概には言えませんが、子どもが一番最初にプライベートクリニックで診察した際は約60,000Ftでした。安い時でも43,000Ftくらい請求されています。（薬代別途。）公立病院に２泊3日入院した時が約57,000Ftなので、一回の診察がいかに高額かお分かりになるのではないでしょうか。
そのため、民間の医療保険に入っていない限りはかなりの出費になります。
さいごに
海外生活で心配になるのは医療。日本は公的保険があるので費用は安いし、医療アクセスもとても良いです。でもハンガリーに暮らして思うのは、日本のように近くに信頼できるお医者さんがいて、しかもすぐに診察してもらえるというのが、どれだけ素晴らしいことだったのかと実感します。病気にはなりたくないですが、万一病院にかかる際のご参考になれば嬉しいです。
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