ハンガリー語ゼロ、英語中3レベルの元会社員主婦が、ハンガリーに住んだらどうなるのでしょうか。
先日、日本から家族が来ていてブダペスト中を案内していました。
ふと、そういえばブダペストの観光ガイド的なブログを書いていなかったな、と気づきました(今さら)。ブダペスト観光の見どころについて徒然に書いていこうと思いますが、とりあえず字数の関係で今回は「移動編」をレポート!
ブダペスト空港についたら
まずブダペスト空港に着いたら、ブダペスト市内へのアクセスは
- 空港バス(路線100E エアポートエクスプレス)を利用(節約したい人、単身旅行者向け)
- タクシーを利用(速さ重視、グループ、荷物が多い人向け)
この2つが便利。
ほかにも乗り合いタクシーのminiBUD(事前予約可能、空港内にも窓口あり)もありますが、バスよりも高価でタクシーよりも時間がかかることが多いです。(料金は6€からですが、その日に乗車する人数や時間帯などによって変動します。)また、100Eバスではなく200Eバスも空港から出ていて、安いのですが、必ず乗り継ぎが必要になる(日中:Kőbanyá-Kispest M 、深夜〜未明:Határ út Mで乗り換え) ので、荷物が多い旅行には不向き。個人的には使うメリットが薄いかと思います。
以上の理由から、空港からブダペスト市内に行くのは100Eバスかタクシーがオススメ。
空港バス(路線100E エアポートエクスプレス)を利用する場合
市内まで約40分ほどで到着、日中なら6~7分毎に運航しているため、利用しやすいです。(夜間は30-40分間隔で運行)
チケットは2,200Ft(2024年7月現在)。
停留所はKálvin tér M、Astoria M、Deák Ferenc tér M。
チケットはバス乗り場近くの券売機でも購入可能ですが、バス車内でもクレジットカードやスマートウォッチ等で決済可能(Pay&GO)。Pay&GOでは1回の決済につき最大5枚のチケットを購入できます。検札官※がきたら、検札官の端末に決済したクレジットカードやスマートウォッチ等をかざせば購入記録を提示することができます。
※ブダペストの公共交通機関には改札はありません。その代わりに検札官が来たらチケットや購入履歴を見せなければなりません。不正乗車が発覚した場合、罰金をとられますのでご注意を。
タクシーを利用する場合
タクシー乗り場はシェンゲン協定内とシェンゲン協定外それぞれの到着出口付近にあります。時間帯にもよりますが、協定外の到着出口付近にあるタクシー乗り場の方が空いていることが多いです。
タクシー乗り場に行って、窓口の方に行先を伝えます。そうするとレシートのようなものをもらえます。
そこに乗車するタクシーのナンバーが書いてあるので、そのタクシーに乗りましょう。タクシーに乗り込んだら運転手さんにそのレシートを渡します。
場所や混雑状況にもよりますが、市内中心部であれば所要時間は30分程度、金額は9,000Ft~15,000Ftくらいです。(レシートのようなものに目安の料金が記載されています。4人グループならタクシーでもリーズナブルですね。)
チップは支払っても支払わなくても個人的にはどちらでもよいかと思います。
というのも、支払わなかったからと言って嫌な思いをしたことはないので。
荷物が多かったり、早朝や深夜の乗車、車内サービス(wifiや充電器等)・運転などが良かった際には、5-10%お支払することもあります。
市内のアクセス
地下鉄、トラム、バスを利用する場合
ブダペスト市内には地下鉄、トラム(路面電車)、バス、電車などがあります。観光客が主に利用するのは地下鉄、トラム、バスの3種類でしょうか。いずれのチケットも共通で券売機で購入することができます。
日中の路線図はこちら(簡易版はこちら)をご確認ください。
チケットの金額
券売機では100Eバス路線のチケットのほか、シングルチケット(450Ft)、回数券(10枚4,000Ft)、24時間チケット(2,500Ft)、72時間チケット(5,500Ft)等が購入可能です。
乗り継ぎする場合は、30分チケット(530Ft)または90分チケット(750Ft)を購入。そのほかのチケットの種類はこちらからご確認ください。
※未就学児は無料。そのほか14歳未満のハンガリーの学生証を持つ学生も無料。
そのほか、ブダペストカード(市内の公共交通機関、指定された博物館や教会が無料になったり割引になったりする、時間制のチケット)もあります。
チケットの買い方
チケットは券売機で購入しましょう。ただし、券売機はどこにでもあるわけではありません。
地下鉄の駅や主要なバス停・トラム駅にはありますが、繁華街にあるバス停でも券売機がないことがあります。
シングルチケットで利用する方は、事前に複数枚購入しておくなど、ご準備ください。車内清算も可能ですが、現金払い(600Ft)で、お釣りが出ないこともあります。
券売機の場所はこちらから検索可能です。
※価格はいずれも2024年7月現在
ちなみに、アプリストアのリージョンを変えて、BKKが提供するアプリ「BudapestGo」をダウンロードすれば、スマホからもチケットを購入することができます。在住者の方は券売機で買うよりもこちらの方が慣れていらっしゃいますよね。
ブダペストカードの場合は、ブダペスト空港(ターミナル2Aおよび2B)、Deák Ferenc tér MなどのBKKカスタマーサービスセンターで購入できます。
改札はありません
地下鉄、トラム、バス、いずれも改札はありません。
その代わり、車内で検札機に手持ちのチケットを入れると、チケットに利用日時が印字される仕組みです。
抜き打ちで検察官がチケットをチェックすることもよくあるので、降車するまではチケットは手元に持っておくようにしましょう。
チケットの有効化の詳細な方法はこちらをご確認ください。
乗車、降車時の注意点
地下鉄、トラム、バスに乗る際はドア付近にボタンがついているので、乗車・降車時はボタンを押しましょう。(M1の地下鉄など、ボタンがない車両もあります。)ボタンを押すと、開く扉の上にある緑色のライトが点灯します。(古い車両だとライトがなかったり故障していたりする場合もあります。)
バスは基本的には一番前の扉から乗るのがルールです。(でもみんないろいろなところから乗りますし、運転手も気に留めていない路線もあります。)
行先表示板にフロントドアから乗るように記載されていたり、休日はフロンドドアからの乗車のみという路線もありますので、その場合は必ず前方の扉から乗りましょう。(そうしないと、理解できないハンガリー語でアナウンスされて、他の乗客からの視線が痛くて気づくときもあります。)
バスでは1駅手前の停留所から降車準備をしましょう。降りる停留所についてから準備をすると遅いです。バスは揺れが激しいので、必ずつり革や手すりを持つように。(わたしはバス乗車時に、急ブレーキがかかった際、吹き飛ばされたことがあります。)
優先席はお年寄り、身体が不自由な方、妊婦や小さなお子さま連れ優先です。近くにいらっしゃったら優先席でなくても必ず席を譲りましょう。また乗り降りの際も、こちらの方々を先に通すようにしてください。
ハンガリーはレディファーストの国で、ハンガリー人の若い男性が我先に、と乗り降りする姿はほとんど見たことありません。
罰金
チケットを有効化せずに検札官に見つかった際には罰金が科せられます。その場で支払った場合は12,000Ft、30日以内に支払った場合は25,000Ftの罰金です。
タクシーを利用する場合
タクシーの配車アプリBoltが便利。
ヨーロッパを旅行する方なら知らない人はいないはず。
Boltとは欧州、アフリカ、西アジア、北米、オーストラリアなど30カ国に展開し、ユーザーは2500万人以上。配車サービスのほか、フードデリバリーなどもやっています。要はUberと同じですね。
事前にクレジットカードや銀行カードを登録しておけば、現金のやり取りをしなくてもよいし、目的地もアプリから入力すればよいので言葉がわからなくても問題なし。Boltのタクシーなので白タクの心配もなし。
ブラウザからもできるみたいですが、アプリのほうが通知機能などもあって便利。アプリのリージョンを変更するのが面倒でなければアプリがオススメ。
さいごに
ブダペストはほかの西欧諸国に比べ物価が安く、また治安も比較的良いので、安心して観光ができる素晴らしい街です。これからブダペストに観光にいらっしゃる方の参考になればうれしいです。
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