ハンガリー語ゼロ、英語中3レベルの元会社員主婦が、ハンガリーに住んだらどうなるのでしょうか。
最近は春、というより初夏な気候のハンガリーですね。
スーパーで見かける果物も、これまでとは違うラインナップになってきましたので、今回はその一部をご紹介します。
ちなみに、日本であれば旬ではないものがスーパーに売られていることも多い(ハウス栽培や輸入など)ですが、ハンガリーのスーパーは、基本的なものは年中あるものの、それ以外はその季節だけしか買えない!というものが多い印象。なので、この春食べなければ次会えるのはまた来年、という可能性もあるので、春野菜同様、見つけたら即買い必至ですよ~!
価格は2023年5月のLidl、Aldi、Sparの店頭価格です。
1Ft=0.4円で計算※2023/5/31時点
梨(körte)
タイトルで春の果物を紹介する、と言っておきながら、梨はほぼ年中あります。梨といっても種類豊富で、日本で見かけない種類ばかりなので、ここでご紹介させてください!
パッカム梨、パッカムの勝利梨(körte packham、Packham’s Triumph)
秋に収穫されて春ごろまで保存できる梨。味は薄め、食感は硬くてポリポリした感じです。リンゴと和梨の中間くらいの瑞々しさです。追熟できるようなので、買ってからしばらく置いておくとより甘くなるかもしれないです。
値段:999Ft/kg(約400円)
コンファレンス梨(conference körte)
直訳すると会議梨。
1880年代、イギリスで行われた英国梨会議”Conference”で一等賞となった梨なので、「会議梨」と名付けられたそうです。
収穫時期は秋、その後保存ができるのでほぼ年中売っています。
会議で1位となっただけあって、味は甘くて濃いです。食感は柔らかくねっとりした感じ。日本で食べる洋梨と同じで、おいしいです。
値段:999Ft/kg(約400円)
赤梨(piros körte)
piros(ピロシュ)とはハンガリー語で赤のこと。
一部が赤くなっていますが、熟した状態だと全体が赤くなるそうです。
夏の終わり~秋にかけて収穫され、こちらも保存が可能なので、春でも売っています。
味は日本の梨にかなり近いですが、日本の梨ほど瑞々しい感じではないです。食感はリンゴと梨の中間くらい。口に入れた瞬間は若干の渋みがありますが、甘くておいしいです。
値段:1399Ft/kg(約560円)
ダズリングゴールド梨(dazzling gold körte)
直訳すると、「目もくらむような、眩い金色の梨」です。
均一な黄金色、身はふっくらとして大きいのが特徴です。
買った当日に食べましたがとても甘いです。和梨のような歯ごたえはなく、かと言って柔らかすぎもしないです。瑞々しくてとてもおいしいです。
値段:999Ft/kg(約400円)
和梨(körte NASHI)
日本の梨(に似た品種)も売っています。皮の色はクリーム色、日本の梨ほどは甘くないですが、食べ親しんだ味です。
値段:599Ft/個(約240円)
桃の仲間
春になってからたくさん見かけるようになりました。見慣れないものが多いので、ご紹介します!
桃(őszibarack)
日本の桃と比べると小さく、硬いのが一般的です。こちらの桃は皮を剥くと黄色、酸味は少なく甘いです。買ってしばらく置いておくと、さらに甘くなるかもしれないです。
この写真のように桃太郎の桃みたいな頭がツンと立っている形もあれば、丸いものもあります。
値段:1299Ft/500g(約520円)
ネクタリン(nektarin)
大きさは桃と同様小さめ。皮を剥くと黄色いです。酸味と甘味を楽しめます。プラムよりも硬く、味がしっかりしているので、夫も娘も大好きな果物。
値段:割引されて899Ft/500g(約360円)
アプリコット(sárgabarack)
アプリコットのジャムは日本でも見かけますが、生で売っているのを見たのは初めてです。大きさは梅の実くらいで小さいです。
上の橙色のはAldiのもの。柔らかくて、でも種があるし皮を剥かなきゃいけないしで、食べるのが面倒くさいです。皮を剥かずに口に入れて、後で皮を出すスタイルの方が良いかと思います。味は薄くてビワみたい。
下の濃いピンク色のはTESCOのもの。こちらは硬めで皮が剥きやすかったです。味は甘酸っぱくてネクタリンのような感じ。アプリコットでもこんなに味や食感が違うのかと、驚きです。
値段:Aldi 1199Ft/500g(約480円)
チェリー(cseresznye)
チェリーも5月中旬以降から見かけるようになりました。日本のようなサクランボではなく、アメリカンチェリーのような色です。甘くておいしいです。
値段:1499Ft/500g(約600円)
その他
いちご(Eper)
いちごは春じゃなくても売っていることもありますが、春が旬。スーパー以外でもこの時期は露店で売っていたりしますね。個人的にはスーパーのよりも市場で買ういちごが好きです。スーパーのは大抵傷んでいますので、買う際は吟味が必要です…
値段:1399Ft/500g(約560円)
さいごに
ハンガリーでもリンゴ(alma)やブドウ(szőlő)といった定番果物は通年売っています。またブルーベリー(áfonya)やラズベリー(málna)は日本で買うよりも安いので、ついつい買ってしまいます。
ちなみに、ブドウは輸入ものも多く、イタリアやスペインなどヨーロッパ産のものもありますが、インドや南アフリカ共和国など、日本で売られている輸入ブドウとは産地が違うものが多く驚きました。筆者はよく種なしの黒ブドウ(fekete szőlő)の種なし(seedless)をよく買いますが、皮まで食べられておいしいですよ。見かけたらぜひ買ってみてください。
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